2005.06.30 Thursday
橋のない川 第二部
*** 一部ネタばれあり ***
せっかく第一部を見たというのに、プロジェクターが壊れたせいで、 第二部 見るのに、随分時間が空いてもぅた。 <あらすじ> 畑中孝二(弟)は高等科まで卒業していながら、どこに就職しても差別 され解雇させられる。しかたなしに故郷の小森で靴職人になっていた。 一方、兄・誠太郎は大阪の米問屋に奉公し、主人夫婦にも可愛がられ ていた。 <チョウの勝手な感想> 1)原作に比べると、なんか細かいとこが違ぅてるんですが、 ・川を挟んで会えないのが、原作では ぬい(母)と進吉(父)だったが、 映画では孝二(弟)と まちえ(孝二の想い人)になっている ・誠太郎が奉公している米問屋の主人は、実は部落出身者だったの で好きおぅた娘とめでたく夫婦になれる はずが、映画では娘と 引き離される話になってる まぁ、そんな細かいこと どぅでもよくて、やっぱ見応えある映画です。 でも、第一部の流れるような展開に比べると、どこか気ぜわしさが 感じられます。 どうせだったら、もう少し長くして3部作にした方が、もっと底の 深い映画になったんじゃないか という気がします。 2)それにしても、伊藤雄之助さん演じる藤作はえぇなぁ。 ほんま、エビちゅが よぅやってくれる「酔っ払いの真似」そっく しや(笑)__それは置いとけちゅぅに しかし、それだけやのぅて、この人、頭良いんだか?酔っ払って頭の たがが外れてるんか?よぅ分からん、おもしろい演技を見せてくれ ます。 こちらの気をヤキモキさせるあたりは見事ですわ。 この人の他の映画も見てみたいなぁ と思ったんですが、この人 出演作がかなり多いんですね。さて、何を買ったらいいか分からない。 困った。 でも、その割りに、代表作と言われる(by グーグル先生)「侍」 「しとやかな獣」「プーさん」「気違い部落」「ああ爆弾」 なんかはDVDになってないみたいです。 すんませんが、どなたか、伊藤雄之助出演のDVDでお奨めがあり ましたら、是非教えて下さい。 ・・・ちなみに、「太陽を盗んだ男」のバスジャック犯もやっとった そうな。チョウも、この映画見たはずで、役柄は覚えてるんだけど、 どんな顔やったか?思い出せない・・・なんでや? 3)米騒動のシーンは迫力ありますなぁ。 なんや、またサラリーマンの税金が上げられる とか ゆぅ話やけど 自戒も含めていうぅけど、なんで、今の日本人は、抗議も出来ん程 骨抜きになったんかぃなぁ? チョウみたいに、目先の快楽欲しさに、借金に借金を重ねて、 明日のご飯にも困るほどの甲斐性なしのことは置いといて 真面目に真面目に勤めてるサラリーマンが、なんでこんな 「正直もんがバカを見る」時代になってもぅたんやろぅな。 この映画見ると、「打ち壊しでもやったろか?」てな気分にも なるが(←お前は、まともに働いてないんやから、言う資格無いやろ) やっぱ、世間のまっとうなみなさんには、是非、この映画を見ても ろて、政治に対する真摯な まなざしを取り戻して欲しい と思います。 4)さて、映画本編は、ちゃんと 西光万吉(さいこうまんきち)さんの 「水平社宣言」まで辿り着いて、堂々のエンディングとなる訳だが、 やはり、この映画のクライマックスは「水平社宣言」に尽きるだろう。 「水平社宣言」については、こちらのリンクを参考にして下さい。 http://www.asahi-net.or.jp/~mg5s-hsgw/siryou/kiso/suiheisya_sengen.html http://homepage1.nifty.com/kakogawa/wakaru/sengen/suiheisha.htm もちろん、この宣言について、無知なチョウが、アレコレ クチを 挟むことは止めます。 チョウの乏しい知識からお奨め出来る話としては、興味のある方は 「住井すゑと永六輔の人間(じんかん)宣言」を読んでみて下さい。 |