伺う前に、情報収集。
・genesisさんとこのプロジェクターは15年前に購入されたバルコの
データ800(8インチ管)
・初期設置はエレクトリがやったから大丈夫だとは思うが、その後
15年間 特に調整をされていない とのこと。
gene「チョウさん2極4極の調整出来ますよね。よかったら調整して
みます?」
チョ(ウズウズ)「でも、エレクトリが設置したなら大丈夫だと思う
んですけど・・・」
あぁ触りたい。イジくってみたい。
でも、いくら15年前とはいえ、エレクトリが調整したのをチョウが
おかしくしてしまっては申し訳無い。ん〜、悩む。
gene「じゃ、そろそろ絵の方を見てもらいますか」
チョ「・・・えっと、アスペクト間違ってます。
それと、スクリーン下端がカマボコ型に上にそってるでしょ。
さ。さっさと調整しましょう(笑)」
エレクトリの名誉のために言っておきますが、色々イジった結果
分かったのは、エレクトリの2極4極の調整はOKだったのでした。
ほとんどズレてませんでした。
ただ、初期設置が15年前じゃないですか。DVDのスクィーズが出て
きたのなんて、その後の話なんですよね。
ですから、genesisさんが えいやって目測で合わせただけなので
アスペクトが間違っていたのです。
「ビデオ・エッセンシャル」等の調整素材があれば簡単に合わせ
られますよ。
<genesisさんのシステム(映像)>
DVDトランスポーター
DENON DVD-2910
スケーラー
ファロージャ DVP1080HD
プロジェクター バルコ データ800
データ800は63kHzが入力出来ないため、DVP1080HDから1280×720 45kHz
での入力です。
スクリーン メカニシェ・ウェベライ 120インチ(4:3)
<チョウの勝手な感想(映像)>
1)うおぉぉ、この部屋 平行な面が無いぞ。
プロジェクターとスクリーンの位置を確認しときたかったんですが、
この部屋、音響のために、左右の壁を平行にしていないのです。
そのため、スクリーンの位置や、プロジェクターの位置を合わせる
基準軸が無いんですわ。
まぁ、こんなとこで(←けっこう いい加減)
2)チョウの素人調整は、プロの様にサクサクとは いかんのよ。
パトラのホームページには、とてもありがたいことに、バルコの
マニュアルが各種置いてあるのだが、データ800そのものの
マニュアルは無い。近い機種のマニュアルをダウンロードし、
少しは予習して行ったのだが、なんせ初めて触る型なので、時間が
かかる かかる。
22:00〜02:00まで頑張って、まぁ、それなりの絵が出たが
どうにも納得が行かない。
お風呂をいただいて、一眠りさせてもらう。
(どうでもいいけど、genesisさんとこ、家の中に温泉引いてまっせ)
翌朝 朝食をご馳走になったが、このまま帰るには どうにも気分が
すっきりしない。
チョ「genesisさん、昼までもう一度イジってもいいですか?」
という訳で、09:00〜12:00まで再度挑戦する。
幸いgenesisさんは職場が近いので、昼休みにちょこっと戻ってきて
もらい、結果を確認してもらうことにする。
昨日の作業で大体の当たりどころが分かったので、再度はじめから
調整し直してみる。
よっしゃ、今度はバッチシや。
はぁ〜、会社の仕事もこんな風にさせてくれたら楽だよなぁ〜。
新しいソフトを組む時は、どうしたって あちこち つぎはぎだらけ
になるじゃないですか。でも、作っている間にノウハウが蓄積出来
るので、「もう一度、まっさらな状態から同じものを作ったら」
そりゃ、とてもスマートなものが出来ますよ。
でもねぇ、時間と手間とお金の都合で、そんな仕事させてくれる訳
ないじゃないですか。
で、愚痴は置いといて、チョウの素人調整で申し訳ないが、出てき
た絵は
・デジタルファロージャの解像度と、バルコ データ800の色の濃さ
がうまいことバランス取れた、すんばらしい色です。
デジタルファロージャって、解像度は高いんだけど、どうしても色が
薄いなぁ と思うんですが、バルコ側が濃いぃので、ちょうどうまく
つりあった様です。
「腐っても8インチ管」どころか、「ビチビチ新鮮な8インチ管」に
生まれ変わってしまいました。
3)「ベスト・フレンズ・ウェディング」のジュリア・ロバーツの髪は
ふわふわサラサラに、肌は透き通る様に美しい中にほんのり赤みがさし、
いい感じです。
(あぁ、この絵を群馬に見せたら、また「赤い」って言われるんだ
ろうなぁ・・爆)
「アンダー・ワールド」冒頭の真っ暗な画面でも、黒の階調表現が
素晴らしい! 黒い服の質感がよく分かり、肌の質感が素晴らしい
です。ビバ!3管
「グラディエーター」の合戦シーンでは、遠近感豊かに、鎧の質感も
いい感じです。
もちろん「ムーラン・ルージュ」のカラフルで派手派手なコスチューム
も、目を楽しませてくれます。
いやぁ、自画自賛ですが、とても素晴らしい絵に調整出来ました。
なんか、家で7インチ管を見るのが嫌になる位の出来栄えです。
同じ人間が調整してるのに、これほどまでに7インチ管と8インチ管
は違うんですねぇ。やっぱ3管は奥が深いわ。
そんなこんなで、genesisさん。存分に遊ばせていただきました。
ありがとうございます。