ファロージャのVP-401が売れ残ったままなので、
「マッチは要りませんか?マッチ買って下さい」
「マッチが売れないと、今晩のご飯が食べられないんです」
と、行商に出向くことと あいなりました。
とは言っても、こういう物は売りづらい。
なにせ、実際の絵を見てもらわないと、「果たしてどんなものか?」
分かってもらえないからだ。
さらに、その実際の絵を見てもらうためには、プロジェクターを960P用
に調整し直さないと、絵が見れない。
プロジェクターを調整するにはインストーラーがおらんと話しにならん
という訳で、(わざわざ)大阪からエビちゅに来てもらい、
静岡の山ちゃんとこに押しかけてきました。
○
種々の事情により、山ちゃんのバルコCineMaxは、吊り直されておりま
した(意味深笑)
調整も一段落した様ですので、ここらで感想を
<チョウの勝手な感想>
絵
ごめんなさい。
チョウの予測は外れてしまいました。
前回見た時は、
iScanのVP-50(スケーラー)の影響で、絵にバリが出
ていたのですが、「まぁ、エージングで治るだろう」と予測しましたが
・・・
エージングでは治りませんでした。
まぁ、iScanのVP-50ってのは、こういう機械なんだろう。
で、さらに画面に横縞が出ています。
特に分かり易いのは全白の部分で、例えば野球を見てて、巨人の
ユニフォームのところに、横方向にジラジラとノイズ状の縞が出て
います。
そこはそれ、山ちゃんは”大切なお得意様”ですから、各メーカーも
本気で腰を入れて対応してくれます。
(こんなんなぁ、チョウみたいな甲斐性無しの貧乏人が言うてみ、
取り合ってもくれないどころか、下手するとクレーマー扱いされ
まっせ)
”蛇の道は蛇”ルートで、代替機の登場(ぱちぱち)
代替機につなぎ直してみたら・・・代替機の方が横縞が多いやんけ(苦笑)
山ちゃんとこの個体の方が当たり!
(まだまし)だった訳ですね。
で、エビちゅにVP-50の色調整を追い込んでもらったら、
「おっ、これ結構イケるやん」
な色が出てき始めた。
iScanのVP-50のメリットは
・HTPCの様に高精細な絵が出せる
・色を追い込んでいく事で、結構良さげな色が出てくる
デメリットは
・バリが出る
・全白に横縞のノイズが出る
かな
<寄り道>
EMC設計のプロジェクター調整は弘前のgenesisさんとこ位でしか
見たこと無いんですが、ここでちょっとエビちゅ調整との比較
もちろんこの感想は
「僕は こう思いますよ」
「僕の目には、こう見えますよ」
という、独断と偏見に満ちた感想であることを念頭に置いて下さい。
EMC設計の調整
1)コンバージェンスの調整はうまい(インストーラーとしては
当たり前のことなんですが、これが出来ないインストーラーが
多いもんで)
2)色は、カラーバーや、グレーチャートが正確に出る、マスモニ
(=マスターモニター)の様な調整にしてくれる
エビちゅの調整
1)コンバージェンスの調整は、いいサジ加減。
2)色は、「映画をおいしく見るなら、この色やな」と思わせる色。
カラーバーやグレーチャートを表示させたら、あんまりキッチリ
合ってない と思う。
でも、人の肌の質感や、物の質感の表現はうまい。
まぁ、うまいって言っても、この手の色調整はありりさんという
猛者(もさ)がおるんですから、早くエビちゅにも、ありりんさんの
領域に追いついて欲しい。
こう書くと、それぞれ
EMC設計「いや。お客さんから『こういう色にして欲しい』とリク
エストがあれば、そんな風に調整しますよ」
エビちゅ「お客さんが『映画なんかどうでもいいから、カラーバー
をキチっと出して欲しい』ゆぅたら、そういう調整にしまっせ」
と言われるだろうけど、まぁ人間"慣れた"仕事をするのが効率的だし、
"好きな"仕事をするのが良い結果を出すでしょうから・・・(ごにょごにょ)
まぁ、3管オーナーの方々にとっても、色々なインストーラーの
選択肢があって、そこから選べるのは良いことじゃないですか。
○
さて、チョウにとってはVP-50はどうでもいいです。
今日はVP-401を押し売りに来てるんですから。
エビちゅにお願いして960Pにプロジェクターを調整してもらう。
なんと、山ちゃんとこのエイドス36は色差出力は480Pでしか出力されない。
VP-401は480iを960Pに変換するだけの機器ですから、480Pは入らんのよ。
ってことは、S端子で つなぎましょ(マジか?)
つないだ瞬間(まだ色調整追い込んでません)
すげぇ!
CineMax+VP-401の組み合わせは、初めてみましたが、
度肝を抜かれる位すんばらしい。
1)色が美しい。
人肌の艶やかさ。
グラディエーションが少しずつ変わるのが手に取るように分かる。
物の質感の豊穣さ
暗部が黒いだけではなく、暗い中でも色が分かる
2)ハイビジョン放送やHTPC等の、パッと見の精細感は無いが、
「見たいもんが、全部見える」
ハイビジョン放送等の絵では「なんか細かい感じはするけど、
(自分が)見たいもんが、心に飛び込んで来ないなぁ」と思うけど、
そんな不満感は全く無い。
VP-401ごめん
俺は、長い間「宝の持ち腐れ」させてしもた。
(こんなことを言い始めると、チョウ家では ガルネリもジェフも・・・)
さらに、色を追い込んでゆくと
・おぉ!肌に透明感が出てきた
・瞳がキラキラ輝いてきた
すげぇ
ただなぁ、難しいのは、山ちゃんハイビジョン放送も見るんで、
入力がRGB1系統+D-Sub1系統しか無いCineMaxで、どうつないだら
良いか?悩むとこ。
下手に映像切替器なんか間に はさんだら、せっかくのVP-401の良さが
邪魔されてしまうかも知れんしなぁ。
○
冗談半分で、ハイビジョン放送のチューナーから480iで出力し、
VP-401で960Pにしてみると・・・
素晴らしい!
ハイビジョン放送の精細感は無くなるが、
色や実在感は、ハイビジョン放送らしからぬ リアルさだわ。
○
もう夜も遅くなったので、チョウは「明日も仕事があるから」と先に
寝させてもらう。
その間、エビちゅと山ちゃんはさらにごにょごにょ調整していたそうだ。
(お2人ともお疲れ様でした。山ちゃんも明日は朝から仕事だろうに)
翌朝"対策機" とかゆぅので Blu-rayの絵を見せてもらいましたが・・
「AIR」 とかゆぅアニメ見せられても、良いのか?悪いのか?
全然分からんやんか!
ちゅうことで、山ちゃん、エビちゅ お疲れ様でした。
とてもおもしろい実験君でした。